2010年12月27日月曜日

企業「もう新卒は採用しません」

転職ブログとして、なんとも衝撃的なタイトルですが、今回はこタイトルの記事を紹介したいと思います。
あるニュース記事に対して、コメントでいろいろと議論されている記事です。

まず、そのニュースは以下になります。

リクルートワークス研究所は20日、民間企業の採用動向に関する調査結果をまとめた。
2012年に卒業する大学生・大学院生の採用が「増える」と回答した企業は全体の9.3%で、「減る」と答えた企業(7.5%)をわずかに上回った。
ただ「わからない」とした企業も28.6%あり、同研究所では新卒採用は「今後の景気動向に大きく左右されそうだ」と分析している。

 11年卒の新卒採用は最終的に59万1000人になる見通し。
10年卒の60万4000人より少なく、厳しい就職事情を浮き彫りにした。

 調査は従業員規模5人以上の民間企業を対象に10月13日~11月5日の間、電話とFAXで実施。
4495社から回答を得た。

http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381949EE0E2E2EA938DE0E2E3E0E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;at=DGXZZO0195164008122009000000


新卒者の就職状況が年々悪化しているといったニュース記事です。
このニュース記事を受けて以下のコメントがありました。

77 天皇誕生日(チベット自治区) :2010/12/26(日) 16:32:48.16 ID:aRLZC6ZV0
新卒は採用しない→就業経験のあるやつしか採用しない

就業経験積めない

どうすんの?


このニュース記事にあることは、新卒者が上場企業などの大手企業ばかりを狙うから起こることであるように思います。
ある企業の経営者から直接、お話を聴いたことがあるのですが、毎年、就職活動シーズンになると、山ほどの履歴書が送られてくるようです。

どれほどの量であるかといいますと、積み上げるとティッシュ箱の厚みほどになる束が10個ほど出来るとか、、、
一枚の履歴書が1mmほどの厚さであるとして、相当な量の履歴書が送られてくることが覗えます。
ちなみにこの企業では、このような大量に送られてきた履歴書の選別に多くの時間をつぎ込むことのないように、自動的に応募者をふるいにかけて精査する仕組みを作られていました。

さて、このように大量に送られてくる履歴書の中から、定員の枠に選ばれるのは至難の業であるように思います。
何より選ばれる人はそれなりの経験を積んできてノウハウやスキルを持っている人ばかりです。
もしもこれに対抗できるノウハウやスキルを持っていないのであれば太刀打ちができません。


ではどうするか。


とりあえず適当な企業に就職することをお勧めします。
もちろん、狙った企業に関連のある業種です。

大手でなければ、そこまで競争率は高くありません。
なぜなら、この時勢で終身雇用システムが崩れてきているので、安定志向の人はこぞって大企業ばかりを狙うからです。
そうなると必然的に、小規模な企業の求人に応募する人は少なくなります。
恐らく、応募すれば高確率で採用されるのではないでしょうか。

確かに小規模な企業であれば人手が足りないことから、俗にいうブラック企業であることが多いと思います。
いろんな雑務なども押しつけられるでしょう。

しかし、それは経験という自分にとってかけがえにない財産になります。
逆にポジティブに捉えるならば、いろんなことを経験させてもらえる、と考えることもできます。

何も一生、その小規模な企業で働かなくてもいいのです。
ある程度の実績、キャリアを積むことができたら、次に、本来目指していた企業に転職すれば良いのです。

大企業では業務が専門化しています。
官僚制に対して使われる言葉ですが、新卒で入ったのであれば、その業務しかできない、いわば「訓練された無能」という状態になっているはずです。
そこに、小規模な企業な会社で様々なことを任せられたことで、いろいろなノウハウやスキルを持った人が入ってくれば、きっと重宝されるでしょう。

また、どこの企業でも常に優秀な人材を欲しています。
小規模な企業で、ある程度の実績、キャリアを積んでいれば、新卒で入社するよりは入りやすくなっているのではないでしょうか。


このような新卒者の就職に限らず、人生とは限られた選択肢しかないものではありません。
未来に向けて、自分の望む数だけ選択肢はあります。
後は、どうやってその選択肢を見つけ、または捻り出して、どれが最適かを選ぶだけであると思います。


・企業「もう新卒は採用しません」