2011年1月5日水曜日

メガバンクで先陣切って始まる 「バブル入社組」の定年問題

メガバンクで、どうやらバブル入社組の社員が定年問題にあるようです。
バブル入社組というと、1990年頃の入社で、現在だいたい45歳という年齢です。
45歳でどうして、と思いましたが、どうやらその理由はメガバンクの人事の仕組みにあったようです。

大手銀行では、同期の中で役員が出ると、他の同期は銀行本体から出るのが業界内の暗黙のルールとなっています。
そして、その役員に就くのが、だいたい50歳前後であるとか。
つまり、後5年ほどで、役員に就くことができなかった他のバブル入社組同期は関連会社や取引先などに出向で銀行本体を出ることになります。
出向とありますが、二度と戻ることのない片道切符で、その1年後には転籍です。

さらには、

最近は、取引先も不況の影響で経営が厳しく、出向者の受け入れを渋る傾向が強まっている。バブル入社組に片道切符が発券されるのはこれからだが、めぼしい出向先には先輩行員が座っており、行き先が少なくなっている。銀行のグループ会社ならば、ポストはそれなりに増やせるが、出向後の出世は望めず、うまみは少ない。

という問題があるようです。
これが大手銀行の実態のようです。


この記事を読んで、日本の古き伝統であるはずの年功序列が崩壊しているのは今に始まったことではないことを知りました。

このような実態であるのであれば、一つの会社で生きていくことに対して旨味は少ないように思います。
スキルを身につけて、自由に転職をしてキャリアを積んでいった方が、実はリスクが少ない生き方なのかもしれません。
もし、どこの会社からも必要とされなくなっても、様々な転職を繰り返したことによって得られたスキル、人脈が自分の中には残ります。
そうなれば、第一が会社人生、第二が転職人生とするならば、第三の人生として起業という選択肢が見えてきます。

一度きりの人生、悔いのないように生きていきたいものです。


・メガバンクで先陣切って始まる「バブル入社組」の定年問題